am3:30に目覚める
IS川君はam2:30から起きていたそうだ
辺りは未だ暗いが、すでに支度している人たちの足音が聞こえる。
am4:00に朝食を食べに広間へ移動、朝はしっかり食べないとね

部屋に戻って支度を始める。
TVの天気予報では曇り一時雨のち晴れなのだが、外の天気は雨+風
レイヤリングをどうするか考える。
僕はウインドストップアンダー+半袖ジャージ+長袖ジャージ+BIBパンツ+ニーウォーマー+レイン&ウインドブレークとフル装備で行くことにした。
レインシューズカバーも持っていったが、kuboGさんに「午後から晴れるんだから」と言われ、置いていく。
これが唯一の失敗だった

タクシーが迎えに来て宿を出発
雨は小降りになってきているが風は強い。
僕の出場するAコース210kmはam5:30から自転車の召集が始まるので荷物の預け入れはyahapooh先生にお願いして、僕は真っ直ぐBIKEを受け取りスタート地点へ向かう。
RCチップのチェックを受けてスタート地点へ行くと既に大勢の人が並んでいた。

スタート前

すごい数だと思ったら、なんとAコース210kmだけで1200人近くのエントリーがあったそうだ
こりゃ大分遅れてスタートになるなと思ったら、12人ずつ5秒間隔でスタートということなので6:10にはスタートできるようだ。
雨でニュータイヤ&ニューブレーキシューが効くか不安になる
タイヤはツルツル滑るなー
やっぱり無理してでも事前に走っておかないといけなかったんだと反省するが後の祭り。

女性の参加者も多いのにビックリ。
僕の前の方にも女性3名が並んでいる。
もちろん声をかける余裕など無し
新潟県副知事のご挨拶があり、カウントダウンの後に最前列がスタートした

次々と出走して行き、いよいよ僕もスタート
雨は止んでいるがいやな向かい風が吹いている。
ゆっくり走る人たちを次々とパスして、自分のペースに合うグループを探す
スタートして間もなくアップダウンが始まるが、最初の登坂で息が上がる
明らかな練習不足がたたる
結構ハイスピードでさっきの女性たちを引いているグループを発見、便乗する。
速い33〜34km/h出てるのに女性たちは普通に走っているぞ。

ニュータイヤ→滑るという意識が下りを踏めなくしている。
これが結構ストレスになったなー。
その列車に便乗しながら進んでいくと、20kmのASは通過してしまった。
僕は一旦ASに入ってしまったがすぐに後を追うがすでに離れてしまい、そこからソロで走るハメに
しかしすぐに別の列車が後から来たのでそこに便乗。

40km入崎ASまで来た。

40km入崎AS入崎ASのバナナ

AS(エイドステーション)にはバナナ、オレンジ、スポーツドリンク。水が用意されている。
ここ入崎ASはイカタコめしが振舞われた。
左足内転筋(脚の付け根の内側)と右殿筋に違和感を感じストレッチする。
yahapooh先生に電話するとちょうど23kmを過ぎたところだとのこと。
がんばりましょー

トイレに立ち寄って出発
しばらくソロで走ると再び後方から列車が来た
さっきとは違うグループだがペースは大体同じ33〜35km/h
雨風の中このペースで引ける先頭のライダーはすごいなーと感心する。
徐々に先頭交代が始まり、僕もペースを落とさないように先頭を引く。
今回のコースは大きな坂が何箇所か有って、他はほとんど平坦だと思っていたのが大間違い小さなアップダウンの連続だ
いよいよ最初の難所“Z坂”MAX11%の坂で高低差は140m
あっという間に列車においていかれる
キッつぅ〜
坂の途中に絶景ポイントがあり休んで見ているグループもいたが、僕は立ち止まらずにそのまま通過した。
下りでも踏めず、ドン亀のコーナーリングで次のASまで走る。

72kmはじき野ASへ到着。
ここは建物の中にバナナやオレンジが置いてあった。

72kmはじき野AS

出発後下りでもあまりスピードが出せないストレスが結果的には後々の脚を残してくれたのかもしれない。
またすぐに別のグループに飲み込まれる。
赤いTIMEだ
よし、がんばって付いて行こう
この人も早い
終始33〜35km/hで引いている。
すぐに交代されては脚が持たないと思ったので3番目に着く。
アップダウンのあるところで多少減速するがほとんど一人で引いてくれた。
仲間と思われる人は少しチギれかけながらも必死に付いて来ている。
さっきいた女の人がいた
速ぇー
列車で飲み込んだらそのまま列車に加わったみたいだ。

100km平沢ASへ到着。

100km平沢AS

ようやく雨が上がってきた。
TIMEの人にお礼を言おうと思ったが、仲間の人と話をしていたので軽く会釈だけした。
さっきの女性が目の前に来たので「速いですね」と声をかける。
「みなさんに引いていただいて・・・」と控えめなコメントだったが、それまではあなたがずっと先を走っていたんですよ。。。
小さな身体でかわいらしい笑顔の女性だった
かっこいいねー。

一緒に走った列車を待って出発するのもいやらしいので、また一人で出発する
左足、右足ともパンパンだ・・・
しばらくすると大分前に置いていかれたグループが来た。
Z坂で眺めているときに抜いたんだっけ
このグループではしっかり先頭交代をして、僕もキチンと役目を果たした。
この区間は前半高低差40m程度のアップダウン3つと後半20m程度のアップダウン2つがあったが比較的フラットな区間だったので距離も37kmと長目の区間だった。

137km松ヶ崎ASへ到着。
雨は落ちていないが気温が上がらない

137km松ヶ崎AS

ここでは学生ボランティアが民族舞踊を披露していた。
誰かが係りの人に「これまで何人ぐらい通過しましたか?」と聞いていたのだが「100人ぐらい行ったかなー」とのことだった。
今度はさっきの女性から声をかけてきてくれた
「お尻が痛くなっちゃいました」だって、カワイー
テントのおじさんが「女性は初めて来たなー」と言っていた。
そうか・・・やっぱり速いわけだ。

彼女が先にスタートしたが、間もなく僕もスタート。
列車のメンバーはまだ休憩中だった。
またゆっくり走っていれば追いつくだろうと一人で走る。
彼女を抜くと最初は付いて来ていたが知らない間にチギれていた様子。
この区間も高低差30〜35m程度の小さなアップダウンが二つ、斜度もそんなにキツくなかったのでソロでも結構いいペースで走れた。

162km小木ASへ到着。
(写真撮るの忘れた
バナナとオレンジ、おにぎりを半分とパンを半分もらう。
おにぎり硬くなってるジャン
さっきの女性がまた声をかけてくれる「おにぎり固いですよね」
そこから話題を広げてお友達に・・・なんて下心も起きないほど僕は既に疲労困憊していた
ここでは学生ボランティアがマッサージをしてくれる。
左足の内転筋、右の殿筋の張りがピークに来ていて、躊躇せずにマッサージを申し込む。
隣のマットにさっき松ヶ崎ASまで一緒に走ったCOLNAGOの人が来た。
マッサージを受けている間に彼女は行ってしまった様子。
下心抜きで彼女と走ればいいタイムが出るだろうなーと思った。
この先は40m程度のアップダウンが2つの他に最大11%の坂(高低差60m)と15%の坂(高低差70m)が待ち受ける最大の難所と言ってもいい区間。
その激坂に何度もBIKEを降りようと思ったが根性で登りきった。
僕の他にもう2台BIKEがいたが、その人たちがいなかったら降りていたかも・・・
マジで泣きたいくらいキツかった
これまでツーリングで「後何キロあるか?」なんてメーターで見ることは無かったが今日は何度見たことか・・・

180km素浜ASへ到着。
ASのたびにそこにいるライダーが減ってくる。
ここでは僕を含めて6台しかいない。

180km素浜AS

バナナ、オレンジ、スポーツドリンクを補給。
yahapooh先生の携帯を鳴らすとkuboGさんが出た。
二人とももうゴールしたらしい。
出発前、係りの人に「この先が最後の坂になります、さっきと比べたら距離がありますが斜度的には全然楽ですよ。」と教えてもらい出発
さっきの女性は到着したときからいなかった
やっぱり坂道は断然彼女の方が速いんだね。

出発して間もなく高低差140m超のMAX7%の坂が1.4km続く。
ノロノロ登っているとさっきの劇坂で置いていかれたTREKの人がまた近づいてきた。
一度抜かれるが、さっきと違い離されていかない。
彼も疲れているんだ。
もう一人cerveloが抜いていくがこちらも抜いてからスローダウン。
斜度が弱くなったところで僕が差を縮める。
結局二人とも抜いてしまった。
後は平坦なんだなーと安心していると目の前に坂が
道を間違えたのかと一瞬凍りつくが、まちがっていなかった。
高低差100m、MAX7%の坂がこれまた延々続くのだ。
さっきより長いジャン
この頃はすでに路面も乾いていたので長い下り坂を回して下ることができた。
時折小雨か波しぶきなのかわからない水しぶきに当たりながら吹き付ける風と戦ってひたすらゴールを目指す

ようやく町が見えてきた
Bコース130kmの合流地点からはたくさんのバイクが目の前に現れるが列車にできるスピードはないのですべてごぼう抜き。
まもなくゴール地点の看板が見えてきた。

今日走ってて感じたことは沿道の住民や佐渡市民の方々がみんな温かく応援してくれること。
本当に癒された
「ゴールはウインドブレーカーを脱ごう」と走りながら脱いで背中のポケットに入れる。
ゴールの瞬間MCが「uganda(実際は本名だが)さんお帰りー」と叫んでくれる。
うれしかった
バンザイゴールを決めてBIKEを降りて本部の方へ向かうと、yahapooh先生が迎えに来てくれた。
達成感、満足感というより「やっと終わった」という開放感で一杯だった
出発が6:10頃、ゴールが14:58なので8時間48分で210kmを走破した。

完走証を受け取り、会場で振舞われるすり身汁、えび汁、そば、イカタコめしをいただく。
すると、さっきの女性が現れてご挨拶。
「結局最後は置いていかれちゃいました」と話すと、彼女も置いて行かれたと思ったらしい。
「マッサージをしている間に先に出られてそのまま追いつけませんでした」と話すとようやく納得していた。
東京から来たそうで、一緒に来た女性も程なくゴールして合流したようだった。
なんて速い人たちなんだ・・・
「山形には山がたくさんあるので自転車乗るのに楽しいんでしょうね一度鳥海には行ってみたかったんです」と言われたので「ハイ、蔵王・月山・鳥海とさらに朝日連峰がありますので山好きには最高の環境だと思います。僕は山嫌いですけど」と、なんと馬鹿な答えをしてしまったのか・・・今更後悔しても始まらないが会話はそこで終了
名前も聞かずにすごすご帰ってきてしまった・・・

小学校の体育館で荷物を受け取り、すぐに着替えてBIKEを輪行袋へ収納する。
ゴールしてから1時間が過ぎていた。
それでも充分時間があるので予定していた最終のシャトルバスより一便早いシャトルバスでフェリー乗り場へ向かい、そこでゆっくりすることにした。
シャトルバス乗り場へ向かう途中、Blogで知り合った新潟のhoshiさんの仲間らしき人を見つけ「このジャージを着た方でhoshiさんという方はご一緒じゃ有りませんか?」と尋ねると「あそこにいますよ」と教えてくれて念願の初対面が実現できた

ご挨拶を済ませシャトルバスへ。
IS川君もyahapooh先生も「キツかったー」と言ってたが、kuboGさんは涼しい顔だった。
みなさん本当にお疲れ様でした

本日の走行距離:210km、AVS:25.7km/h
今月の走行距離:440.7km
本年の走行距離:2,720.0km