毎年恒例の11月第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日。
昨夜の12時を回った直後に飲んだ方も多くいられると思うが、僕は普通に木曜の夜にいただいた。

『PetitNoel』に向かうが、そのの前に『マチルダベイ』に顔を出す。
何年か前にマネージャーのKさんに「今日当たりuganda(本当は本名)来るかもねって話してたんだ」と言われたのを思い出し、もしかしたら今日も待っててくれるのかと軽く立ち寄ったら「うちボジョレー取ってないんだ、あまり出ないから・・・」と言われガッカリ

すぐ近くでタバコを吸っているお客様がいたので「申し訳ないけど後からまた来ます」と席を立った・・・
ゴメンねシェフ&マネージャー

何名かの人にお誘いの電話をするがある方は昨夜のうちに飲んじゃったらしく、他の人たちもダメ
結局一人でマスターの店へ。

『PetitNoel』では今年はこの二種類取ったそうです。

ジャン・ド・ロレールブシャール・エイネ

最初に飲んだのは左側の「ジャン・ド・ロレール」
ジュリエナにある1860年設立のワイナリーでその総生産量は年間35万ケース。
毎年安定した品質のワインを造りだしており、信頼すべきボージョレの生産者として、揺ぎ無い地位を確立している。
畑の最も良い区画から、厳しく選抜されたブドウから造られるヌーヴォは、フルーティで繊細、広がりのある味わい。
これぞヌーヴォ!といいたくなるような新鮮な果実味をもつ ボージョレ・ヌーヴォのお手本 のようなワインとのこと。

二杯目が右側の「ブシャール・エイネ」
250年の伝統をもつブシャール・エイネ社。
1750年設立、ボーヌの中でも最も由緒のあるネゴシアン・エルヴ―ル(ワインの貯蔵熟成も手がける販売業者)。
250年ものあいだ、優れたブルゴーニュワインを世に送り出し、世界中で高い評価を受けているらしい。

とネットで検索してインプレを載せてみたが、僕の感想は「ジャン・ド・ロレール」はジス・イズ・ヌーボーって感じ。
「ブシャール・エイネ」は、言われなければ「これヌーボーなの?」というほど香りが高く味もしっかりしている。
どちらも期待を裏切らない美味しいヌーボーだった。

ボショレーヌーボーはほとんど赤ワインではあるが、僕の中ではフレッシュさが白ワインに近いものとしてのイメージがあり、あえて料理は魚をと決めて来ていた。
それもおいしいオリーブオイルで作ったカルパッチョで・・・と
マスターのメニューにはスズキと寒ブリがあったので寒ブリをチョイス。
魚でも身の味がしっかりした魚の方がいいと思ったし、マスターからも「寒ブリ」と勧められたからね

寒ブリのカルパッチョ1寒ブリのカルパッチョ

これはウマい
「普段はドレッシングのみなんだけど、今日はマスタードソースにしてみました」とマスター。
まさに今日のワインとは最高に合う料理だった
このカルパッチョに使ったオリーブオイルを見せてもらった。

オリーブオイル

これはあえて小さく掲載します(笑)が、ネットで検索したら超高級オリーブオイルであることが分かった。
Testamattaの生み出されたフィレンツェ近郊のフィエゾレ地区はブドウ畑よりもオリーブの植樹面積が広いエリアで良質なオリーブの産地として名高いエリア。
ビービー・グラーツはワイン製造が本業の為、オリーブオイルは極少量のみを生産。
宣伝は一切せずに、フィレンツェの高級レストランのみに出荷を行っている稀少品でこのオリーブ・オイルもワイン造りに徹底した完璧主義を見せるビービー・グラーツらしく、完璧な造りを追求して造られた。
オリーブオイルの品質を決める酸を押さえるために手早く完熟した傷一つ無い実だけを手摘みで収獲しすぐさま圧搾、何も加えず、新鮮な風味をそのまま生かした最高級エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルにした。
このオリーブ・オイルは現在はイタリア国内ですらまだそれ程知られていないそうだ。

どおりでウマいはずだよね
話の向きがイタリアになったところで、先週ボジョレーヌーボーより一足先に届いたというイタリアの新作ワインで先回の「ワインの会」で好評だったという「ノベッロトスカーノ」をいただく。

ノベッロトスカーナ

トスカーノ州のサンジョベーゼという品種のブドウで作ったワインで、これはもう「新作なの?これで若いの?」というしっかりもののイメージ。
香りがそんなに強くないのが若さなのかなぁ?という印象でした。
これまたウマいワインです

マスターから「さっきのオイルで作った美味しいガーリックトーストを食べてみろ」と勧められ、それもいただくがこれも最高
残念ながらあまりの美味しさに夢中になって手が止まらなく、写真撮るの忘れちゃいました
明らかにカロリーオーバーなのだが、ウマさには勝てずについ平らげてしまう

「別に急いで帰らなきゃいけないわけじゃないんでしょ?」とマスターからさらに『牡蠣のグラタン』をご馳走になる。

牡蠣のグラタン

クリーミーな中にビネガーで酸味を利かせたグラタンでこれもまたさっきのノベッロとバッチリの相性。

お腹一杯、大満足のボジョレーヌーボー&ノベッロの夜でした