一昨日、山形新幹線のカリスマ販売員茂木久美子さんの出演するセミナーに参加してきた。

カレッジリンク×茂木久美子「選ばれる自分を作るセミナー」
第1回「就職活動に勝つ」

  
茂木さん講演を聞くのは初めてでしたので非常に興味がありました。

お話しはとても楽しく、ためになるモノだった。
そのなかで特に印象に残ったのは

お客様の気持ちになって考える

という話からの販売員時代のエピソード。

あるお客様がワゴンが通る度にお酒を買ってくれる。
5本、6本と…
そのお客様は黒いネクタイをしていた。
お葬式にでも向かうのか…
その表情はとても暗く、しかしどんどん酔っていくのがわかった。

売上が上がるのは良いが、このままではいけない。

「私はモノを売っているのではない楽しい時間を過ごしていただくお手伝いをしているのだ。」 

これ以上飲ませては帰りも大変だし、言葉をかけてみる

「お客様、これで最後の一本にしましょうね」

そしたらお客様は

「オレ息子を亡くしたんだ」

と大泣きしだした。
本来職務中に泣いてはいけなかったかもしれない
でも茂木さんも一緒に泣いたそうだ。

新幹線には旅行に行く楽しいお客様、仕事の出張で出かけるお客様、そしてこの話の様に楽しくない移動で利用されるお客様、いろいろなお客様がいる。
そんなお客様の様子をうかがいながらその気持ちにすっと入っていける心を読み取る接客のワザの凄さもそうだが、今目の前でそのシーンが頭に浮かんでしまうようなその話術にグッと引き込まれた。

涙もろいウガンダは思わず涙が出てきてしまった。

後日そのお客様と再会して「あの時はありがとう」と覚えてくれていたのがとてもうれしかったそうだ。

セミナーの中身は学生が就職活動に勝ち残るために、というテーマで自分磨きの話を中心に進んだのだが、ウガンダの頭の中にはこの話が一番残ったのだった。

もちろん、ためになる話
挨拶分離礼や「聞く」のでは無くて「聴く」、人材より人財などたくさんあった。
その内容は、機会があれば是非直接茂木さんの講演を聴かれることをオススメする。