僕が小学5年生の時の今日、家の向かいに住んでいた婆ちゃんが亡くなりました。
亡くなる前日、婆ちゃんが倒れた時、婆ちゃんが毎日お参りに行っていた近所の稲荷様に「婆ちゃんを助けてください」と走ってお参りに行ったのですが、翌日亡くなってしまいました。
その婆ちゃんが作った大宮市兵エ商店(のちの大宮軒)のジンギスカンのタレ、父が「五代目ジンギスカンたかし食堂」として受け継ぎましたが15年前に廃業し、僕は受け継いでいません。

多くの方々から「“蔵王駅前の、たかし食堂の”ジンギスカンのタレでジンギスカンを食べたい」というお声をずっと言われ続けてきましたが、一度も復活させていません。

最近はクラウドファンディングという資金調達方法もあるし、ずっと前から父に「タレだけでもつくってみてはどうか?」と誘ってみても絶対に首を縦には振ってくれませんでした。

父も今年の3月で84歳になり、だんだん味覚もわからなくなってきたは〜と弱音を吐き始めました。
まだまだ元気ですが、年齢なりの老いは感じられます。
元気なうちにもう一度タレ作りをして僕に教えて欲しい…今更ながら迷惑かけっぱなしのバカ息子の小さな思いです。